アニメフィルムフェスティバル東京2017・機動戦士ガンダム00イン新宿ピカデリー(10月14日(土)開催)に行って来ました。
オールナイトだったので結構体にこたえましたが当日の様子をレポートします。
アニメフィルムフェスティバル東京(以下AFFT)とは日本アニメ100周年を記念して開催されたイベントで、2017年10月13日(金)~15日(日)は新宿の各映画館でアニメの上映会およびイベントが開催されます。
それ以外にもまだ催し物はあるようで、詳細は下記リンクより。
00フリークが一堂に会する熱気
当日、22:30頃。新宿ピカデリーに着くと既にたくさんのお客さんがたむろしていました。
しかもほとんどが女性客。
AFFT自体がどういう催し物か当日はよく知らなかったので「ハハン、これは女性に人気のアニメも今夜オールナイトがあるんだな」くらいに考えていました。
実際その夜新宿ピカデリーでオールナイトだったのは00のみ。
結局男女比率はさして変わらず、こう言ってはなんですがとても意外でした。
だって中村悠一さんとか人気声優が来るならともかく、水島監督と海老川さんという男性ファン大喜びな2人がゲストなんだから男女比7:3くらいでも不思議はないと思ってました。
しかし結局のところ性別などは些細な問題です。
ここに居るのは長きに渡り00のファンを続けてきた好きモノ(表現に問題あり)ばかり。
実に心地いい空間です。
分かってる、分かってるよ。
まさか十年経っても映画館でイベント上映が観られるなんて予想もしてなかったから感無量なんだろ?
この前発売された十周年Tシャツを早速着込んだりして皆気持ちが盛り上がってるんだろ?
そうかそういう使い方すればよかったのかあのTシャツ。
何人か着てらっしゃいましたが、思わず膝を打ちました。
また、イベントのタイムスケジュールは下記の通り、かなりの長丁場なので途中2回休憩を挟みます。
23:00~23:30 トークショー
23:30~0:45 セカンドシーズン 20話から22話まで上映
0:45~1:05 休憩
1:05~2:20 セカンドシーズン 23話から25話(最終回)まで上映
2:20~2:40 休憩
2:40~4:40 劇場版上映
水島監督・海老川氏のトークショー
初っ端は進行役にサンライズの畑中氏を迎え、水島監督と海老川兼武氏のトークショーです。
思えば私も十年近くファンやってますが、生の監督を見るのは今回が初めてです。
特典映像なんかでよく観るんで、初という感じはあまりしませんでしたが。
海老川さんが来るということで、刹那機の設定や当時のよもやま話があり、ところどころで監督が「なんだあんまりウケねーな」と客をいじり出す終始和やかなトークショーでした。
昨日はありがたい事に新ピカの1番でかいスクリーンにほぼ満席だったからのへ600人?来てくれたのかしら。トーク中静かで震えた(笑) 後半笑いが起きてホッとしました\(^o^)/ 楽しんで貰えたのかなーとちと不安でした(笑)
— 水島 精二 (@oichanmusi) 2017年10月15日
皆静かに聞いてただけだと思うんですけど笑いが起きないことを気にしてたんですね。
面白かったのはコード類だけが赤く発光する当初設定のトランザムをPGエクシアで再現し、十年越しで新設定を追加したという話ですね。
なんたらモードみたいに名前もつけたそうですが、ちょっと忘れてしまいました。
どうやらPGに記載されているようです。
商売上手ですね。
元々は監督が「思ったより赤くねえな」と今のトランザムに変更したことから生まれた齟齬がこの度めでたく解消されるといったところでしょうか。
個人的に衝撃だったのは「ティエレンタオツーがティエレン宇宙用より売れてなかった」問題です。
鉄人桃子ちゃんにカラーリングを決めたのは監督だったらしいのでそれなりの責任は感じていましたが、月日はそれらを笑い話に変えていました。
また、00で作品と商品展開の連携を意識したノウハウはアイカツ!でも活かされたという話も出ました。
00を観に行ってアイカツ!の名を聞くとは夢にも思いませんでした。
その中で印象的だったのは作品であることと商品であることを両立させる、という言葉ですね。
身も蓋もない言い方をすればガンダムはカッコいいオモチャを売るための販促番組であることは否定できないにしても、それだけで終わっちゃあ寂しいだろうという気持ちの表れなのかなと思いますね。
後は相変わらず海老川さんが面白いというか、「ソレステの収録で海老川さんのスタジオに行ったらマイクを入れ忘れててお蔵入り」とか別に本人悪くないのに愉快なトラブルに巻き込まれるところに笑いを誘われました。
トークの終盤では来年の春イベントにも言及されました。
十周年どころか年度もまたいじゃいましたね。とか監督がいじりながらもなかなか言いたいことも言えない世の中の事情を匂わせていました。
「監督はイベント無いって言ってたのに、嘘つきとか言われたけど俺の立場でそんなんはっきり言えるわけねえじゃん」と不満を漏らしてましたね。
今後は監督の「個人的には」というワードに注意しましょう。
今後の予定などほのめかしているかも知れませんよ。
めくるめく6時間
セカンドシーズンラスト6話とかもう何度観たか分からないくらいなので途中で睡魔に襲われるかもな、とか考えてましたがそんなことはありませんでした。
まず大画面ですごい綺麗な映像で観られる。
これはちょっと驚きましたね。
HDだと劇場スクリーンに映しても十分に鮮明に見える。
(まあたまに「なんだこりゃ」って絵もありましたけど)
画像が大きい分細かいところも見えるので「こんなことやってたんだ」という気付きも今更ながらにありました。
特に戦闘シーンは大画面に映えます。
20話「アニュー・リターン」から上映だったのですが、ラストは勿論MSバトルも非常に細かく描き込まれていたので初っ端から引き込まれてしまいました。
特別編集というか次回予告は省略されてたのでぐっと見やすくなってましたね。
セカンドシーズン見どころはやはりラスト2話でした。
劇場スクリーンで大写しにしたら絶対見ごたえあるよー、とは思ってましたが期待どおりでしたね。
そのセカンドシーズンが終わるまでは私も集中力を保ててました。
しかし時計の針は2時30分。
2回目の休憩に入り、心なしか劇場も妙にテンションが高くなっているように思えました。
最初の休憩の時より場内のざわつきが多いような気がしたんですけど、あれってやっぱり寝不足から来るハイな状態なんでしょうかね。
で、白状しますと劇場版上映の途中でちょっとウトウトとしました。
デカルトがやられるあたりの記憶が丸々飛んでます。
言い訳になりますけどもう4時前だったので相当きつかったです。
そこから先は少し眠れた分頭もクリアにエンディングまで観られたんですけどね。
うっかり欲しくなる今後の立体物
当日限りだとは思いますが、スクリーンの入り口付近に今回言及されたPGエクシア、メタルビルドクアンタ、十周年メタルビルドエクシアといった新作立体物やMGアドバンスドジンクス、各種HGやグッズなど休憩時間も押すな押すなの展示がされていました。
水島監督と海老川さんは十周年メタルビルドエクシアの美しさを推してらっしゃいました。
このエクシアは写真で見るより実物を見た方が断然イイと。
自分はPGエクシアのボリュームに圧倒されましたね。
今までPGはおろかMGにも手を出したことがないのでどうするべきか悩んでましたがちょっとぐらついてます。
しかしHGのコーナーにさり気なくマイスターカラーのプチッガイとか置いてたんですけどあれはアリなんでしょうか。
それぞれのマイスターが言いそうなセリフのプラカードは持っているのですが、バンダイのカラバリ商法恐るべしと思わされました。
まとめ
水島監督の軽快なトークとシメの挨拶でめろめろな海老川さん、大迫力で振り返るテレビシリーズと久々の劇場版上映等色々と楽しい仕掛けはありました。
しかし今回一番現地に行ってよかったと思うのは00十周年を楽しもうとしている同志を実際に見られたこと、同じ空間で00を楽しむ時間を共有できたことです。
本放送時はリアルの友人にも「トランザム!トランザム!!」という人がいたのですが流石に十年経ってしまうとそんな時代もあったね、みたいな雰囲気になってます。
だからこそ今でもまだ熱が冷めていない人達と一緒になって笑ったり拍手をしたりしたのはとても心地よかったです。
体は徹夜のためにだいぶガタが来ていますが、その甲斐はあったと思っています。
まだまだ続くガンダム00・十周年をこれからも楽しめますように。