前回の投稿よりすっかりご無沙汰しました。
今回、舞台「機動戦士ガンダム00 破壊による再生 Re:Build」のライブビューイングを観に行って参りましたので、その感想を記します。
外部リンク:
人気アニメ作品『機動戦士ガンダム00』舞台化の続編、2022年2月7日(月)~14日(月)に新国立劇場にて上演!…
とにかく熱のこもった公演
生舞台観に行けば良かった…。
正直に申し上げますと、去年の十周年イベントの時に舞台と聞いて「うーん…」という感じだったんですよ。
2018年4月14日(土)、幕張メッセ イベントホールにて開催された機動戦士ガンダム00・十周年の総決算とも言うべきイベ…
アニメじゃないしなあ…みたいな。
それにキャストもイケメン揃いだったので今度こそ観客席は女性ばかりになり私の肩身の狭さは最高潮になると思い、逡巡しました。
結果チケットは完売し、特にそれ以降は思い返しもしなかったのですが公演初日後かなりいい出来との評判が聞こえて来ました。
それでウズウズしてたところに大阪で行われる大千秋楽の模様がライブビューイングになると聞き、チケットを入手したのです。
いやはや、私の判断間違ってましたね。
こんなに面白いのならあの時舞台チケット買えばよかった。
とにかくキャストの熱演がすごい。
舞台でMS戦を表現するという一見無謀な試みに対し、下手すると面白くなってしまうMSの武装のミニチュアをキャストが携えて殺陣をするギミックと迫真の演技で全てねじ伏せるのです。
刹那がグラハムに最初に詰め寄られた時ビームサーベルを抜くところで「オオッ」と心の中で思いましたからね。
それ以外にもロックオンの例の照準器とかキュリオスの隠し武器完全再現とかちょっと感動を覚えるような小道具もありました。
しかしMS戦に関して言えば、コックピットを模したキャスター付き脚立(高さはまちまちだが、2メートル以上あるものも)を操るアンサンブルのナイスなジョブによるところも大きかったでしょう。
彼らの仕事なくしてあの迫力は出なかったはず。
見てる限りはふたりだけで、人を乗せた椅子をギャンギャン動かしてたんだから(かつ殺陣になっていないといけないので正確さも求められていたはず)とんでもないテクニックですよ。
6人くらいの大乱戦になった時はどうやって操ってんだって怖かったですよ。
もちろん移動したり派手に回転する椅子の上で演技をする役者の皆さんも素晴らしかったです。
刹那役の橋本祥平さんがアグリッサに攻撃される時、コックピットの上でのたうち回るのでヒヤッとする場面もあり、完全に役に入り込んでいるように感じましたね。
あれ落っこちたらヤバいよ。
結構高さあったし。
さておき、役者の熱演とアンサンブルの皆さんの技量でかなりアツい戦闘シーンに仕上がっていたのです。
第一期を改変しつつまとめた内容
まあ第一期を2時間ちょっとでまとめようとするとどうしても…ですね。
クロスロード君関連にはかわいそうなことをしました。
その分を主に三国家やトリニティとの闘争にあて、何と本作オリジナルMSまで出してしまう力の入れよう。
そしてそこに持っていくまでの改変が「うまいな」と思いました。
アニメを観ている人なら「えっあのシーンをここで?」と思わせておいて…ドーン!!みたいな。
なんかファン十年選手の我々の先入観を逆手に取られたような形でしたね。
大まかな流れは同じですがたとえば戦闘するマッチング相手が意外なカードになってたり胸躍る一幕もありました。
ニール VS セルゲイとか時間は短かったですけどいいやり取りでした。
それ以外にも刹那とロックオンの心の揺らぎをじっくりと描いてたところが良かったですね。
舞台を観てない方のために少しだけ注釈入れますと、刹那がテロ組織にいたことを自分からばらすんですよ。
それを聞いたロックオンが自分の感情を整理しきれなくて作戦計画に支障が出るほどにぎくしゃくしてしまう。
そして砂浜で「恨みを晴らさせろ」につながっていくのですがここも熱の入った演技に痺れる。
あと「良かった良かった」て思えたのはこのシーンにアレルヤがいるんですよ。
トリニティとの正面衝突の後という流れは変わらないんですけど細部が異なるので全員地球に居るという。
やっぱりガンダムマイスターが心を通わせるシーンなので、みんな一緒がいいよね。
あいつ好き放題やりやがって…
コーラサワーがえげつない。
舞台の撤収手伝ってんじゃねーよとツッコミましたがあそこでだいぶウケてましたね。
ひとりだけかなり自由というか。
舞台をめっちゃ飛んだり跳ねたりするわ、MS戦でやられた時もタイムボカン的なノリで袖に下がるわやりたい放題。
これは役者の瀬戸祐介さんのキャラも少し入ってるんでしょうか。
まあでも「コーラサワーはああいうことする」という不思議な納得はありますが。
しかし普段漫画・アニメ原作の舞台とか観ないんですけど役者さんが結構違和感なかったですね。
特にトリニティのヨハ兄とか気味悪いくらい似てた。
多分ヨハンが実在したらあんな感じだと思う。
というかトリニティはミハエルもネーナもかなりクオリティ高かったです。
あと私がお気に入りなのはラッセ兄貴役の澤田拓郎さん。
「筋肉は裏切らない」的なちょっとアレな感じだったんですが、人革連組がお芝居してる後ろにちょっと映り込んでた時も自分の芝居を崩してなかったところが好感持てました。
熱い大千秋楽
繰り返しになりますけど現地に観に行きたかったですねえ。
座長も務めていた橋本さんがもうアツくて。
「みんな怪我せずにここまで来れてよかった」って語ってらしたんですけど、あの戦闘シーンを見てると「確かに」と思えました。
一歩間違ったらぶつかったり転げ落ちたり大変なことになりそう。
それでも全員でやりきったことに対して感無量な想いがあったのでしょう。
あと、本家同様マイスターズが仲良さそうなのも良かった。
アレルヤ役の鮎川太陽さんがコメント忘れて困ってるとすかさずニール役の伊万里有さんがトークに出張って来てフォローするとか。
カーテンコールも含めてすごい熱気を感じました。
で、あまりにカッカしたのでパンフレット買って帰ろうと思ったら売り切れ。
よくよく聞いたら入場前に引換券購入するシステムで(※ネタバレ内容が含まれるため)そもそも手に入れられなかったというオチ。
今回に関しては完全に後手後手に回ってしまいました。
今回の公演の様子は後日映像ソフトになるようなので、興味のある方はそちらも検討されてはいかがでしょう。
続編に対してかなり意欲的だったので、反響次第ではあるやも知れません。
(追記)2022年2月、続編公演行ってきました
コロナ禍で延期したものの、スタッフの尽力で無事公開された続編「機動戦士ガンダム00-破壊による覚醒-Re:(in)novation」。
そのレビュー記事です。
ようやくこの日が来ましたね… 観に行って参りました、舞台「機動戦士ガンダム00-破壊による覚醒-Re:(in)novat…